パパのランダムアウトプット

少しでも、浅くでも、知ることに意味があるよ。

二・二六事件とはどんな事件だった?どんな影響があったの?

どんなことがわかる記事?

「226事件」の画像検索結果

もうすぐ2月も終わりですね。2月末と言えば、二・二六事件ですよね(?)

どんな事件かよく覚えてないけど、「226」というゴロに合わせて暗記して終わったという方もいるかもしれません。

 

1936年(昭和11年)2月26日に起きた事件だから二・二六事件

 安直なネーミングですが、僕は子供の頃から、なぜかこのネーミングにミステリアスさというか、他の事件とは違うダークな雰囲気を感じていて、ずっと関心を抱き続ける事件でした。

 

実は、この事件はちょっとした兵士たちの反乱ではなくて、その後の日本の行方を左右することになった重大な事件でした。

 詳しい事件の経緯はwikipediaあたりに任せるとして、ここでは「なぜそうなった」、「どんな意義があったのか」を説明したいと思います。

 

 今回の参考文献はこちらです。 

文庫 二・二六帝都兵乱 (草思社文庫)

文庫 二・二六帝都兵乱 (草思社文庫)

 

二・二六事件」を一言で言うと?

一言で言うと

「戦前の日本であった軍隊の反乱。偉い人が何人も殺されたり、都心が占拠されて大変な事態になった。

結局鎮圧されたけど、これを機に軍隊が政治への発言力を強めていき、日本は戦争への道を突き進んでいくことになった。」

 

という説明をしました。

例によって、ここからは子供に伝える文調で書いていきます。

 

戦前の陸軍は2つのグループに分かれてた

戦前の陸軍は、皇道派統制派という2つのグループに分かれていた。

実際には皇道派がいて、それ以外、という感じだったらしい。皇道派以外にも名前をつけるなら、あえて統制派という名前をつけていたようだね。

 

皇道派の人たちの考え方は、

「今の陸軍や政治家達は腐ってる。

天皇陛下の周りを間違った考えのやつらが取り囲んでいて天皇陛下を騙している。

そいつらを取り払って、天皇に直接政治をしてもらい、明治維新以来の昭和維新を実現しよう!」

 

という考え方で、昭和維新という明治維新(江戸時代から明治時代に変わった改革)と同じくらいの政治改革、社会改革を起こそうと言う考え方を持っていた。

 

青年将校って誰?

皇道派には青年将校たちが多く所属していた。

二・二六事件は、その若い青年将校たちによって実行されたんだ。

 

2 26 Incident.jpg

↑真ん中を歩く人物が青年将校

 

軍隊には、とにかくたくさんの人はいるよね?何万人、何十万人もいる。

たくさんの人に指示を出して、みんなで一斉に行動しないといけないよね。

 

だから、軍隊は兵隊たちを、「小隊、中隊、大隊、連隊...」と、大きさごとのグループでまとめていく。

 例えば、小学校でいえば、

  • 1年1組と言うグループ
  • 1年生と言うグループ
  • 低学年というグループ
  • ○○小学校というグループ

という形でどんどんグループ単位が大きくなっていくだろう。

 将校というのは、それぞれのグループ単位でリーダをする人のこと。部下に命令を出して実際に兵士を動かす仕事をする人だよ。

 

皇道派青年将校たちは、東北地方の出身者が多かった。昭和時代の東北は、冷害や飢饉がおきたりして、とにかく貧しかった。

彼らは東北の貧困をはじめとした日本の数々の問題点を、政治や軍隊のトップの人たちが天皇に知られないように意図的に隠していると考え、怒りを感じていたんだ。

 

2月26日の雪がふる朝、ついに行動を起こす

1936(昭和11)年2月26日、青年将校たちは、自分の中隊の兵士たち1500人を連れて、首相や大臣たちの家を襲った。

高橋是清大蔵大臣、斎藤実内大臣など、当時の日本の政治のトップの人たちを殺してしまったんだ。

昭和天皇は激オコ→青年将校たちはがっかりして降参した

昭和天皇は「君臨すれども統治せず」ってのを大切にしていたのは前に話したよね。

otro.hatenablog.com

 

でも、この時だけは、とにかく強い口調で怒りをあらわにした。

「自分が信頼している老臣たちを尽く殺戮するとは許せん!自分が陸軍を率いて反乱部隊と戦ってもいい!」

とまで言った。

 

これを聞いた青年将校たちは、ものすごいショックを受けたらしい。

自分たちの真剣な訴えが天皇に伝われば、きっと天皇は理解してくるはず、と思って反乱を起こしていたからだ。

 

これを聞いて、青年将校達は諦めて降参をした。
結果、陸軍の仲間同士で殺し合いをする事はなく事件は終結した。

 

なぜ軍隊の声が大きくなっていったの??

最初の方の一言説明で、

「これを機に軍隊が政治への発言力を強めていった。」

と言ったよね。
現代の自衛隊でこんなこと起きたら、自衛隊の偉い人が謝罪しまくって、辞めることになるだろうね。
でも、この時代は違った。

 

軍隊の偉い人たちは、「軍の考えを無視したり、言うことを聞かないと、うち(軍隊)の若いもんがまた同じようなことをするかもわからんぞ??」

 

という感じで、政治家を暗に脅すようになった。 

 

結局、政治家は、軍隊の意見に反対できなくなっていき、軍隊の政治への影響力がどんどん増していった。 

結果的にアメリカとの戦争も始めるところまで行ってしまった。

 

otro.hatenablog.com

 

まとめ

その印象的(? )な事件名から、名前は知ってるけど、、、という二・二六事件
なぜ起こり、その後の日本現代史にどんな影響を与えたのかを中心に説明してみました。

 

改めて考えてみると、戦前を軍国主義に押し上げる大きな影響を与えた事件だったのがわかりますね。 

国債って何?日本て借金しているの?誰から借りてるの?を解説

どんなことがわかる記事?

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ニュースで予算案とかが話題になる時期ですよね。子供に国債って何?

と聞かれた時の僕なりの回答を書きます。

 

日本が2020年現在1100兆円もの借金をしてる、という事実は子供には驚きだったようです。と、いうか大人も驚きですよねw

 

そんな状態でも日本は平気なのか、それとも平気じゃないのか?(汗)を書いていきます。

 

今回の参考文献はこちらです。僕がお金の基本を最初に学んだ本です。

幅広く世の中のお金に関するものを解説してくれていて、社会人の必読書と言えるくらい本だと思います。

新版 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

新版 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

 

 国債とは何かを一言で言うと?

一言で言うと

日本政府は1年間で100兆円くらいお金を使う。

だけど、お金が足りてないから国の中や外からお金を借りているんだよ。

その借りているお金のことを国債という。

 

という説明をしました。

例によって、ここからは子供に伝える文調で書いていきます。

 

毎年国が使うお金はどこからゲットするのか

100兆円のうち、ほとんどは税金から得ているよ。

 

税金というのは、

日本に住む人が、給料をもらったり、物を買った時に国に取られるお金のこと。

 

税金はみんなの生活を便利に安全にするために使われるって話をしたよね。

ちなみに、「1年間に使うお金の出どころ」のことを財源(ざいげん)という。


otro.hatenablog.com

 

どれくらいお金を借りてるの?

でも税金だけじゃ足りないんだ。

100兆円をゲットする中で、32兆円ぐらいを国債という借金をしてまかなってる。

国の一般会計歳入額内訳(平成30年度当初予算97兆7,128億円の内訳)を示したグラフ 

 

ちなみに、いままで合計どれくらいの借金をしていると思う?

(借りていて、まだ返していないお金の合計だよ)

 

なんと1100兆円!

今ある国債の総額を、国民一人一人、赤ちゃんからお年寄りまでに割り振ったら、

1人800万円の借金を背負ってることになる。

 

なんで破産しないの?

よくこれで破産しないよね。

普通の人だったら、借金しまくって、期限がきたら返さないといけない。期限に返せなくなって、破産することになる。

 

でも、日本の場合はどうしているのだろう?

 

実は、昔かりた国債(借金)を返すために、また新しい国債を出して借金する、っていうのを毎年繰り返している状態なんだ。

 

借金を返すためにさらに借金を増やし続けて、総借金額は1100兆円になってしまった。 

 

誰から借金をしているのか

これは結構ややこしい話なんだけど、

ほとんどは国民の貯金額や、国民が払ったから保険料の中からお金から借りている

 

「???」と思うよね知れないね。お父さんも最初意味が分からなかったよ。

 

例えば、お父さんが100万円もの大金を銀行口座に預けたとするよね。

そのお金はしばらく使わない。

 

実はそのお金を預かった銀行は、例えば、こんな事をしてお金を増やしてる。

 

  • 会社をやってる人に100万貸して、3年後に120万円にして返してもらう。
  • 日本政府の出している国債を買って、100万円を5年後に105万円にして返してもらう。

国債は国から見ると借金だ。
でも、銀行から見ると「お金を貸してあげて、将来多めに返してもらう権利」になる。

だから、銀行目線では、「国債を買う」という言い方になる。

 

お父さんが預けた100万円はいつでも引き出してくれるけど、ほとんどの人は預けた後に引き出さずに置いておくから、銀行は預かっているお金の大半をこうやって増やすことをしているんだ。

 

日本はどうなるの?

今のところは日本は、国債の多くを上で書いたように国民の貯金などから借りてる形になっている。だから今のところは借金が増えたているけど、今のところは大丈夫。

でも、さすがに1100兆円ともなるとどうやって減らしていくのか、このまま借金額が増えていって世界的に信用を失わないのかを疑問視されている。

 

まとめ

国債って普通の人はあまり買わないし、自分の預けたお金で国債が買われてるって、なんとなくイメージがしずらいですよね。

一度では覚えられないと思うので、何度か教えてあげるといいと思います。

 

銀行の役割や日本銀行の役割についてもまた書きたいと思います。

新版 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

 

 

税金って何?わかりやすく消費税や所得税を解説

どんなことがわかる記事?

「いらすとや 税金」の画像検索結果

妻と「色んな税金の天引きや請求が高くて〜」話している時に、子供に税金って何って?と聞かれました。

その時の僕が考えた回答を書きます。

 

消費税はわかりやすいですが、所得税や住民税も子供にわかってもらるようにシンプルに書いてみました。

 
 今回の参考文献はこちらです。

新版 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

新版 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

僕がお金の基本を最初に学んだ本です。

お金に関するもの全般を幅広く解説してくれていて、社会人の必読書と言えるくらい本だと思います。

 

「 税金とは何か」を一言で言うと?

一言で言うと

 

日本にいる人が、給料をもらったり、物を買った時に取られるお金のこと。

みんなの生活を便利に安全にするために使われているんだ。

 

例によって、ここからは子供への解説風の文調で書きます。

  

日本は1年に100兆円くらいお金を使う

日本政府は1年間で100兆円くらいお金を使う。

 

みんなの生活を便利に安全にするために使われている。

例えば、こんな使い道があるよ

  • 交番や消防署を作ってみんなの安全を守る
  • 学校を建てて、子供たちに教育をする
  • 道路や橋を作って、みんなが色んなところに行きやすくする
  • 自衛隊の武器を買って国を守る
     

100兆円はどこからゲットするのか?

100兆円のうち、大半は税金から得たお金をあてている。

毎年100兆円ものお金を得るために、いろんな種類の税金を用意してるんだ。

今日はその代表的なものを教えよう。

 

実は、税金だけだと100兆円には足りないから、国の中や外からお金を借りたりしてるんだけど、これはまた次の機会にお話ししよう。

 

お父さんはこんな税金とられてるよ(泣)

例えばお父さんが1年間で1000万くらい給料をもらっていたとする。

(もちろん嘘!w)

 

そうすると、そこから所得税いう税金で、1年間に75万円もとられる。

さらに、住民税という税金でも、60万円もとられている。

 

稼いだ分、すべて自分に入ってくると思ってるでしょ?そんなに甘くない(泣)

特に、日本はお金を稼いだ人からは多く税金を取る仕組みになっているんだ(泣) 

 

所得税と住民税の違いはこんな感じ。

 

所得税

  • 日本政府に払う税金
  • 日本全体を良くするために使われる。
  • 国税とも言われる

住民税

  • 自分の住んでいる、県、市に払う税金
  • 自分の住んでる地域にを良くするために使われる
  • 地方税とも言われる

 

実は君も税金を払っているよ

おつかいのイラスト


税金には色んな種類がある。一番有名なのは消費税だね。

例えば君がお小遣いを持って100円のお菓子を買うとするよね。実はそれをレジに持っていくと110円になってたりする。

その10円分が税金になる。

 

もっとも、最近は売り場に書いてある値段に、もともと消費税が入っていたりするから気づかないかもしれないけどね。

 

消費っていうのは、「買い物をすること」の難しい言い方だね。

そこにかかる税金だから消費税。

 

そういう意味だと、君ももう税金を払っていることになるね。

 

税金を払うことを納税という。払った人を納税者という。

つまり、君は納税者になったんだね。

 

消費税がかかるのは、普通の人がお店で物を買う時だけじゃない。

例えば、お父さんの会社が他の会社にお仕事を依頼してお金を支払う

家を建てる会社が材料を他の会社から買う

 

会社と会社でも、「何かを買う」という行為があると、

だから、消費税はかなり大きな財源になるんだ。

2018年の数字を見ると、100兆円の18兆円位は消費税でまかなっている。

かなり大きな数字だよね。選挙の時期になると、「消費税を0にします!」という候補者が出てくるけど、どうやって0にするのか。この18兆円をどこから持ってくるのか、できるのかってのが気になるよね。

 

まとめ

まずは、税金とは何か、直接税と間接税の代表である所得税、住民税、消費税について概略を説明してっみました。
将来、子供には優秀な納税者になってしまうためにも、続編記事も作っていきたいと思います。
 

新版 知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

 

 

自衛隊で一番偉いのは誰?昔は軍人は総理大臣より偉かったの?統帥権の問題を解説する。

どんなことがわかる記事?

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日本の自衛隊で一番偉い人は誰?と子供に聞かれたら、なんと答えますか?

 

もちろん、「総理大臣」と答えるのが正解です。

*1

 

では、なぜ自衛隊の軍服を来た司令官が一番偉いわけではないのか?

どうして総理大臣が自衛隊を指揮するようになったのかを書いていきたいと思います。

 

 今回の参考文献はこちらです。

 

昔の日本はどっちが偉かったの?を一言で言うと?

一言で言うと

今は総理大臣が一番偉い。自衛隊に命令を出せるのは総理大臣だけ。

でも昔は、天皇の下に政治家(総理大臣とか内閣)と軍隊はそれぞれ別々に存在していたんだ。

それもあって、日本は戦争への道を突き進んでしまった。

 

という説明をしました。

昔は天皇が一番偉かった

日本がアメリカと戦争して負けるまでは、日本は天皇が一番偉かったんだ。

天皇は神の子孫と言われていて、国民は天皇のために国を発展させて行こうと教育されていた。 

otro.hatenablog.com

 

天皇が軍隊に直接命令するという形だった

今は総理大臣の下に自衛隊がいて、敵に攻められたりした時は、安倍総理大臣が自衛隊に命令を出す形になってる。


でも、戦前は違っていた。

 

天皇の下に、国会、内閣、総理大臣がいて天皇の命を受けて政治をしていた。

 さらにそれとは別に、陸軍、海軍は天皇に直接仕え、命令を受けるという形を取っていた。

 

この、天皇が直接、陸軍、海軍を指揮することを統帥権(とうすいけん)というよ。

これが後々問題になってくる。

 

でも天皇陛下は、政治には口を出さなかった

 

特に昭和天皇は、「君臨すれども統治せず」っていう事を強く意識していたんだ。

 

戦前の憲法では、天皇は政治にも軍隊も全てを統括する偉い人、って事になっていた。

でも実際の政治は、国民から選ばれた国会や内閣に任せる、ということを強く意識していた。

 

そうなると、内閣総理大臣が政治の実権を握っていくわけなんだけど、軍人は政治家とは離れた形で天皇に仕える立場だったから、ここで色々問題が出てきた。

 

軍人の目線で政治を考えるように

軍人は天皇に直接仕えているわけだけだから、軍人からの目線で国のことを色々と考え始める。
 
例えば、ロシアが最近強くて、中国への進出を狙っているみたいだ。それを防ぐために今の中国の東北部(満洲)を日本の植民地にして、ロシアから日本を守らないとヤバい!と考えた。

 

そこで、国会、内閣や総理大臣の許可をとらず、勝手に中国の東北部を攻撃し、勝手に満洲国という国を作ってしまった。

 

政治家たちも、これに文句をいったが、「日本のためだ!天皇統帥権に口を出すのか!」と強く言い張って、結局政治家たちに無理やり認めさせたんだ。

 

このケースのように、次第に軍が独走を始めるようになり、日本はアメリカとの戦争への道を突き進んでいくことになる。

 

otro.hatenablog.com

 

アメリカとの戦争に負けて、命令を出す人を総理大臣にした

アメリカとの戦争に負けた後に自衛隊を作ったんだけど、軍が暴走して太平洋戦争にいたった反省から、自衛隊は、総理大臣、さらにその下の防衛大臣の下に存在させる、というをしっかりと定めたんだ。

otro.hatenablog.com

 

こうやって、総理大臣とか「軍人じゃない人」が命令を出して軍をコントロールすることを、文民統制(シリビアンコントロール)と言うよ。

 

世界の多くの国は、この文民統制を採用している。

 

まとめ

北朝鮮シビリアンコントロールなのか、とかはまた他の記事で取り上げたいと思います! 

 

 

 

*1: 自衛隊の階級上一番上位の人、という意味ではなくて、

「命令を出す人」という観点で

日本とアメリカは昔なぜ戦争をしていたの?帝国主義や植民地についても解説

どんなことがわかる記事?

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昔、日本とアメリカは戦争をしていた。
日本は負けてボロボロになったが、1から国を作り直して経済大国になった、というストーリーは大人は誰もが知っていますよね。

 

でも、うちの子供にこれを話した時は、結構驚いていました。

特に、「なんでアメリカと戦争になっちゃったの?」という部分が気になったようです。

 

そりゃそうですよね。今は一番の友好国なのに、悲惨な戦争を繰り広げてたというのは、子供なりに不思議だったようです。

と、いうか、大人でもはっきりと理由がわからない人も多いですよね。

 
日本とアメリカはなぜ戦争してしまったのか、これを子供に説明するにはどうしたらいいか。僕なりに考えてみた説明を書いてみたいと思います。

 

ちなみに、私は右翼、左翼寄りの思想はなく、中道だと思っているので、

そういうつもりで読んでいただければ幸いです。 

 

あまり長い説明は小学生は飽きてしまうので、短く、シンプルに書いてみました。

例によって、小学生の子供向けの文調で書きます。

 
今回の参考文献はこちらです。

 

「なぜアメリカと戦争したのか?」を一言で言うと

一言で言うと

当時は、強い国が弱い国を支配するという時代だった。

日本とアメリカは中国や東南アジアをめぐって喧嘩になり、結果的に戦争までいってしまった。

という説明を考えました。

 

昔の世界はかなり異常だった

今から150年~70年位前まで、世界はかなり異常な状態だった。

「列強」と呼ばれる豊かで強い軍隊を持つ国が、弱い国を支配する時代だったんだ。


強い国は、弱い国を植民地という状態にして、自分の支配下においた。

植民地っていうのは、そこの国の人たちに、なんでも言うことを聞かせる状態にしちゃうって感じだね。国の自由を奪っちゃうって事だよ。


こうして、強い国が、弱い国を従えて、自分の力を世界に広げていく考え方を帝国主義という。

 

スターウォーズに出てくる悪い帝国は、たくさんの星を従え宇宙を支配していて、物凄い力を持ってるでしょ?帝国ってあんなイメージだね。

 

東南アジアでイギリス、アメリカとぶつかった

実は日本も植民地を持っていた。今の台湾、韓国、北朝鮮満洲(今の中国の北の方)を支配していたんだ。

さらに、石油がたくさん採れる東南アジアにも自分の植民地を広げようと、軍隊を送り込んでいった。

 

東南アジアにはイギリスの植民地があったんだけど、アメリカとイギリスは同盟を結んでいた。

同盟というのは国と国が仲間となって、「お互い攻撃されたら一緒になって戦おう!」という約束のことだよ。

 

イギリスはアメリカに助けを求め、またアメリカも近くのフィリピンに植民地を持っていたから、日本の動きを止めようとした。

石油がないと何もできない

アメリカは日本を止めるために、石油を売らないようにしたり、日本がアメリカの銀行に預けていたお金を引き出せないようにしたんだ。

 

帝国主義の時代では、石油がないと何もできない。

船、車も、飛行機も動かないから強い国でいることはできない。

特にその影響の大きく受けてしまうのは軍隊だ。

そこで軍隊の偉い人達は、「このままでは日本は滅んでしまう!」と主張した。
otro.hatenablog.com

 

追い詰められた日本は、このまま何もできずに貧乏になるくらいだったら、

一か八かでアメリカに戦いを挑んでやる!っと言うことで戦争を始めることにした。

 

この戦争の始まりとして、日本がハワイのアメリカの基地を攻撃しんだ。あの平和なハワイが実は戦場になった事があったんだ。


ちなみに、私が若い頃にこの映画を見て真珠湾攻撃の衝撃を受けました。アメリカ側の視点からのみ描いている点に賛否はありますがw

 

 

まとめ

植民地、帝国主義って説明しようとしてもなかなか難しいですよね。

ここの部分をいかにイメージを持たせるのが難しいと思います。

帝国主義の考えを元に、強い国が世界を取り合い、その結果国と国がぶつかって戦争になった、というところをしっかり伝えてあげるのがわかりやすいかなと思います。


実は、アメリカにはドイツに宣戦を布告し、ヨーロッパ戦線に参戦したかった、

という別の思惑もあったのですが、これを話し出すと長くなるので、別の機会に回そうと思います。

 

 

象徴天皇って?戦前の天皇と何が違うの?

どんなことがわかる記事?

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もうすぐ天皇誕生日ですね。

昭和生まれ、平成育ちとしては、12/23の時期の三連休がなくなったのは寂しすぎますねw

 

天皇陛下はニュースによく登場していて、子供でも存在は知ってると思います。

先日の即位関連のニュースの中で、

「象徴天皇としての務めを果たす」

天皇陛下がとおっしゃっていました。

 

この、「象徴天皇」の意味を子供に説明するにはどうしたらいいか。

僕なりに考えた説明を書いてみたいと思います。

 

あまり長い説明は小学生は飽きてしまうので、短く、シンプルに書いてみました。

 
参考文献はやっぱり池上彰さんの本です。

この本は、天皇制のなりたちから現在までをわかりやすく解説してくれているので、非常にお勧めです。

池上彰の「天皇とは何ですか?」

池上彰の「天皇とは何ですか?」

 

象徴天皇を一言で言うと?

一言で言うと

「日本という国を代表するものと言えば、やっぱり天皇陛下だよね。」

もしくは

「国民みんなが一つになるためのマスコットといえば、やっぱり天皇陛下だよね。」

 

ちょっと、色々クレームが入りそうな表現ですが、私はこう子供に説明しました。

例によって、小学生の子供向けの文調で書きます。

戦前の天皇は「神様の子孫」だった

実は、日本は75年前の1945年までアメリカと戦争してたんだ。

それまでは、天皇は神の子孫で、みんなは神様に仕える国民だ。みんな天皇のために国を発展させて行こう!と教えられていた。

 

結局、日本は戦争に負けて、アメリカと一緒に一から国を作り直すことにした。

そこで、日本はアメリカを見習って、「天皇ではなく、国民一人一人がこの国の主役だよね」という考え方を変えることにした。

 

その時天皇陛下だった、昭和天皇も、「私は神ではなく、人間です」と宣言し、日本は民主的な国へと生まれ変わった。

 

憲法にもはっきり書いた

この時、「憲法」っていう「日本で一番重要な守らないといけないルール」も作ったんだ。ここにも「国民が一人一人がこの国の主役だよね」ということを、しっかり書くようにしたんだ。

同時に、天皇陛下は神ではなく「国民統合の象徴」だよ、ということも書く事にした。

 

国民統合とは、「国民を一つにまとめあげる」という意味。

つまり、国民みんなが一つになるためのマスコット、という意味だ。

 

これをもとに、現在では通称、「象徴天皇」と呼ばれている。

 

日本国民が驚いた衝撃の写真

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この写真は今の天皇陛下のおじいちゃんである昭和天皇と、アメリカ軍で一番偉い人のマッカーサーという人の写真。

 

この写真が新聞に載って、当時の人はとても驚いた。なぜだろう?

 

戦争に負けたあと、天皇陛下マッカーサーを訪ねた時に撮られたものだ。

よくみると、マッカーサーは軍服を着て偉そうに腰に手をやって立っている。

それに比べて、昭和天皇はタキシードを着て気をつけをしてしっかり立っているよね。

 

これを見て、当時の日本の人々は「アメリカに負けたんだ」、、、という事を実感したらしい。

つまり、それだけ当時の日本人には天皇が神聖な存在として崇められていたかわかるよね。

 

ちなみに、昭和天皇はこの時

「戦争の全ての責任は自分にあり、責任は全て自分が負う、極刑も辞さない。

どうか国民だけは守ってほしい」

ということを伝え、マッカーサー昭和天皇の態度にとても感動したらしい。

 

まとめ

象徴天皇って、なんだと聞かれると説明しづらいものですが、自分的には下記で説明してみました。

日本という国を代表するものと言えば、やっぱり天皇陛下だよね。

国民みんなが一つになるためのマスコットといえば、やっぱり天皇陛下だよね。

 

異論反論あるかもですがw

どこかで、誰かの役に立ってたら嬉しいですね。

 

 

池上彰の「天皇とは何ですか?」

池上彰の「天皇とは何ですか?」

 

 

 

 

株って何?株式会社や株価の仕組みを解説

どんなことがわかる記事?

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子供とニュースを観ていて、「株って何?」と、ストレートに聞かれたので自分なりの説明を書いてみます。

 

この記事では、 

株の成り立ちや、株はなぜ値段が上がったり下がったりするのかを書いてみました。

 あまり長い説明は小学生は飽きてしまうので、短くシンプルに書きます。

 

参考文献は例によって池上彰さんの本です。

この本は、お金の成り立ちから始まって、浅く広く色々な金融商品の仕組みまでわかりやすく解説してくれているので、非常にお勧めです。

 私もこの本をスタートに投資を始めたり、保険の見直しを始めました。

お金の知るための入門本としては最適だと思います。

 

 

「株」を一言で言うと?

一言で言うと

会社を作る時に「お金を出してくれてありがとう」っていう証拠の紙だよ。

 

ここからは、例によって小学生の子供向けの文調で書きます。 

 

お父さんがもし会社を作ったら

例えば、お父さんが会社を作りたいと思ったとするよね。

会社を作るのにはお金がかかる。例えば100万必要だけど、そんな大金普通持ってないよね?

(ほんと持ってるけど子供には言わないw)

 

そんな時に、お父さんが会社を作るのを応援してくる人を探して、1人1万円ずつお金を出してもらう。

100人集めれば、100万円になるから、会社を作る事ができるよね。

 

ではここでお金を出してくれた人たちに一人ずつ、

お金を出してくれた証拠として、株券という紙の証明書を渡してあげるんだ。

 

こうやって株を使ってお金を集めて作った会社を株式会社というよ。

 

お金を出した人は何が嬉しいのか?

じゃぁ、応援してくる人は1万円出して何が嬉しいの? って思うよね。

 

お父さんが作った会社で頑張って仕事をして、お金をいっぱい儲けたとする。

そうすると、儲かったお金の一部を、お金を出してくれた人たちに配ってあげるんだ。

 

これを配当金という。
例えば年間10万円お金を儲けたとすると、そのうち1万円を100人の人に1000円ずつ配るんだ。

 

ちなみに、株券を持ってて、配当をもらえる人のことを株主というよ。

こうやって、もうかったら株主一人一人に配当金を配るよ、って約束するから、株主にもお金を出すメリットがあるんだ。

 

なんで株の値段が上がったり下がったりするのか?

お父さんが頑張って会社を大きくして、たくさん配当金を配るようになると、

「その株が欲しい!」っていう人がたくさん現れてくる。

 

そこで、証券取引所っていう株を売り買いする場所、つまり市場ができた。

証券取引所では、いろんな会社の株を売りたい人、買いたい人が集まっていて毎日売り買いが行われている。

 

だからお父さんの会社の株もその市場においてもらえれば、自由に売り買いしてもらうことができるようになる。

(実は、現実の証券取引所で株を売れるようになるのはかなり大変なんだけどね。)

 

  • 人気のある株は、高くても買いたい、という人がいる!
  • 人気のない株は、安くしないと買ってくれる人がいない、、、

と、言った具合で、

その会社の人気と、売りたい人、買いたい人の集まり具合によって値段が日々変わっていく。


だから、みんな自分の持っている株が今いくらになっているのかを気になるんだ。

ニュースとかで今日の株の値段を伝えたりしてる理由がわかるよね。

ちなみに、この株の値段を株価というよ。


株を売り買いして儲けたり、損したりする

例えば、お父さんの会社の株を買ってくれた人が、1株1万円で買ったとする。

でも、証券取引所で売り買いされているうちに、

  • 人気が出て、2万円になった時に売れば、1万円の儲けが出た。
  • 人気がなくて、5000円に下がった時に売れば、5000円損をしてしまった。

 

と、いった感じで、配当金だけじゃなくて、株の売り買いでもお金を得ることができる。

株を売ったり買ったりすることでお金をもうけてそれを仕事にしている人もいるんだよ。 

 

また、株の売り買いだけでなくて、色んな会社の株をたくさん集めて、

配当金をいっぱいもらって生活している人もいるんだ。 

 

お父さんもいつかそういう生活をしたいなー(笑)


まとめ

小学生でもわかる株の基本的な仕組みを説明してみました。

お父さんが会社を作ったら、というストーリー仕立てにするとわかりやすいかな、と思って考えてみました。

皆さんのご参考になれば嬉しいです。