パパのランダムアウトプット

少しでも、浅くでも、知ることに意味があるよ。

インターネットの仕組みをわかりやすく解説 PART2 (ARPANET、TCP/IPから始まった歴史編)

この記事で何がわかる?

 前回はインターネットがつながる仕組みを出来る限りわかりやすく説明してみました。 

otro.hatenablog.com

 今回はその起源や成長の歴史について説明したいと思います。

 

僕は「歴史を知れば、それがなんであるか本質が理解できる」を持論にしているので、シンプルにどんな経緯で発展して来たのかを語っていきたいと思います。

 

Wikipediaにはかなーり詳しくかいてあるのですが、いかんせん詳しすぎますw

こちらは小学生でもわかるようにシンプルに説明していきたいと思います。 

「インターネットの歴史」を一言で言うと

一言で言うと、

「冷戦時代にアメリカが研究していた軍のネットワーク。
攻撃にも強い設計にしたり、通信ルールをしっかり決めた結果、世界中の人がつなぐようになり、今みたいな便利なサービスがたくさん生まれた

 

例によって、ここからは小学生に説明する文調で書きます。

冷戦(冷たい戦争)とは?

今から75年前くらい前、1939~1945年の間に、第二次世界対戦というとんでもない戦争があった。約8000万人もの人が死んだとても悲惨な戦争だった。

 

その後、世界は平和になるのではなく、アメリカを中心とするグループと、ソ連という国を中心とするグループの二つに分かれてしまった。

ちなみに、ソ連は今のロシアと周りの国々が合体した超巨大国家だった。今はなくなったよ。

 

このふたつの大国は、そもそもの考え方が全く違う国だった。

アメリカは「資本主義」ソ連は「社会主義」という考え方だったんだけど、これはまた別の機会に話すね。

 

この二つの国は、直接戦争こそはしなかったけど、お互いにらみあっていて、いつ戦争がおきてもおかしくない緊張した状態が長く続いた。

だからこの1947年から1991年くらいまでの時期を冷戦時代(冷たい戦争)というよ。

軍隊はとにかく情報が命

軍隊はとにかく情報が命だ。

例えば、

  • アメリカ軍の戦闘機、戦車の設計図などの秘密情報を保管する。
  • 偉い人の命令をアメリカ中の部隊に伝える。
  • 敵が攻めて来た時、敵のいる場所や、人数などを伝える。

ソ連に対抗するためには情報が命!ということで、1960年代くらいからアメリカ軍内での情報のやりとりやをコンピュータシステムにする研究が開始された。

 

当初考えらえていたのは、
一つの基地にあるサーバ(情報をためたり、渡したりする高性能なコンピュータ)に情報を置いて、みんながアクセス(情報をとりに来る)するという形だった。


こうやって一箇所に情報をため込んで、みんながそこにアクセスする形式のコンピュータシステムを、集中型のコンピューターシステムという。

 

でも、万が一、サーバを置いている基地がソ連から核攻撃をされたり、
途中のネットワークが切られたりしたら、アメリカ軍全体が何もできなくなっちゃうよね?

核戦争がおきても耐えられるネットワークを考えた

そこで1969年に作られたのが、ARPANET(アーパネット)というネットワークだった。

下がARPANETのネットワーク図。アメリカ中の色んな場所をネットワークで結んでいるよね。

 

一部のネットワーク上の通り道が破壊されても、別の通り道を通って他の場所と通信できるよね。こうすることで、部分部分を破壊されても、全体が壊れない粘り強いネットワークを作っていった。

こうやって、ネットワークやサーバを色んなところにばらして配置するのを、分散型コンピュータシステムというよ。

 

色んな人たちが参加したがったルールをしっかり定めた

このように、ARPANETは最初は軍が中心となって開発していたネットワークだったけど、だんだん世界中の大学や会社の研究機関が参加したいと言い始めた。

 

ただ、好き勝手につながれては困る。

そこで「ARPANETとつないで通信する時のルール」をしっかりと定めた。

この時定められた通信ルールを、TCP/IPという。まぁ、名前は覚えなくていいよ(笑)

大切なのは、

  • 通信ルールをしっかり、かっちり決めたこと
  • ルールの中身をわかりやすく公開して、世界中の誰でもわかるようにしたこと

 

この二つが、インターネットの発展にとても大事なことだったんだ。

ちなみに、この通信する時のルールのことをプロトコルと言うよ。

 

世界中の研究機関がTCP/IPの使い方を学び、ARPANETに自分たちのネットワークをつなぎ始めたことで、いつしか世界を結ぶネットワークになっていった。これが次第にインターネットと呼ばれるようになっていった。

 

普通の人たちもつないでいくことで急激に発展した

1990年頃になると、お金をもらって普通の人でもインターネットにつないであげようという会社がではじめた。

これが、PART1でも説明した通信キャリアだ。NTT、KDDIソフトバンクとかのことだよ。

 

普通の人でもキャリアにお金を払えば、インターネットにつなげられるようになり利用者が爆発的に増えていった。

 

2000年代くらいになると、世界中で多くの人々がインターネットを使うようになり、その上で色々なビジネスをする人たちが現れた。そこでAmazonGoogleYouTubeなどの便利で、今ではなくてはならないサービスが生まれた。

 

最初はインターネットはパソコンでしかできなかった。昔のインターネットは家の机に座ってパソコンに電源を入れて、調べ物をするっていうスタイルだったね(懐)

 

でも、2010年頃になると、

などなど、色々なものがインターネットにつながるようになった。

 

そこで、家でパソコンの前にいなくても、いつでもどこでもすぐにインターネットにつながれる時代がやってきたんだ。

 

君は、この一番最後のところから人生がスタートしてるなんてうらやましいなぁw

お父さんも、iPhone60が出るくらいまではなんとか生きていたいなぁw

 

まとめ

限られた文字数ではだいぶ駆け足でしたが、インターネットの起源と歴史について説明してみました。

やはり一番子供に伝えたいのは、

  • 軍事技術としての出自からの「粘り強い」というコンセプト
  • ルールをかっちり決めてオープンにしたことで世界中で取り入れられたこと

この2点がインターネットの発展の大きなポイントだったことを伝えたいなと思いました。