GDPってなに??名目GDP、実質GDPがあるの?好景気、不景気との関係は?
- この記事で何がわかる?
- 「GDP」を一言で言うと?
- ラーメン屋のおじさんの1日から考えて見よう
- これこそ経済そのものだ
- 名目GDPと実質GPDの違い?
- 物の値段は一定ではない
- なぜGDPがマイナスだと騒がれるの?好景気、不景気とは?
- まとめ
この記事で何がわかる?
ニュースで定期的に聞く、GDPっていざ何?って聞かれて答えられますか?
2020年2月のニュースで、消費増税の影響でGDPがマイナス成長だったと報道されました。GDPってそもそもなんだっけというのとマイナス、プラスだとなぜ問題?など、GDPに関する子供向けの説明を考えてみました。
今回の参考文献はこちらです。
「GDP」を一言で言うと?
一言で言うと、
「日本の国の中で生み出されたお金の総合計のこと」
これだけでもフワッとしててよくわからないですね。
例によって、ここからは小学生に説明する文調で書きます。 具体例を入れていきましょう。
ラーメン屋のおじさんの1日から考えて見よう
例えば、お父さんが会社の昼休みに神田のラーメン屋に行ったとする。
この店はいつもおじさん一人でやってて、狭いけど結構美味い。
お父さんは700円のラーメンを食べたとして、そのうち材料に300円使っていたとする。
すると、ラーメン屋さん親父さんの儲けが400円だよね。
この儲けの部分が、「生み出されたお金」なんだよ。
300円の材料に、おじさんの「調理技術+情熱」をかけて、
おじさんが新たに生み出した価値だから、これを付加価値という言い方もする。
ラーメン屋のおじさんは1ヶ月で1000杯を売り上げて、40万円を儲けたとする。
おじさんも店から出れば普通の人だから、日々の生活の中でいろんな買い物をする。
普通の人が、買い物をすることを消費というよ。
消費者って言葉聞いたことあるよね?買い物をする人、という意味だね。
おじさんの1週間の行動を追跡!
- 仕事帰りにコンビニで明日朝食べるおにぎりを買う
- 疲れたので休みの日はマッサージにいく
- バスに乗って競馬場にいく
それらの行動で生み出されたお金は
- おにぎりは100円、そのうち材料費は50円、コンビニオーナーの儲けは50円
- マッサージは1回3000円。店の家賃やマッサージする人の給料を払うと、オーナーの儲けは1000円
- バスの運賃は300円、ガソリン代、運転士さん給料を払うと、バス会社の儲けは30円
この赤字の部分が、おじさんの消費によって、お店の人たちが生み出したお金だね。
後は、わかるよね。それぞれのお店のオーナーや、給料をもらった人たちは、またおじさんと同じように毎日の消費活動をする。
こうして、毎日の仕事、消費をすることで、どんどん新しくお金が生み出されていく。
この生み出されたお金の合計の金額がGDPなんだ。
これこそ経済そのものだ
このように、作ったり、稼いだり、消費したりしてお金を回していく事を、全部まとめて経済という。
その経済を数値化してものが、GDPなんだね。GDPは大事だね。
ちなみに、現在の日本のGDPは500~600兆円くらいある。日本人はすごい額のお金を生み出してるね、、、。
名目GDPと実質GPDの違い?
ニュースを見ていると、「名目GDPがあがった、下がった」とか出てくる。
実はGDPには2種類ある。
名目GDP
- 上で説明してきたGDPのこと。
実質GDP
-
牛乳、おもちゃ、本など、物についてる値段ことをまとめて物価という。
-
名目GDPから物価の差を取り除いたもの。
実質GDPの方、よくわからないね。。。
物の値段は一定ではない
実はお父さんが子供だった1990年と2020年だと物価はかなり変わってるんだ。
昔は自動販売機で缶ジュースを買うと100円だったんだけど、今は120円か130円くらいするよね。時がたつと、物の値段は上がったり下がったりしていつも一定じゃないんだ。
だから、
だったとしても、200兆円あがった!とは単純に言えないんだ。
どれだけGDPが伸びたかを測るには、ここから物価の差を引いて算出した実質GDP同士で比べる必要がある。
物価の差を入れて算出した実質GDP同士を比べたら、
と、すると、10年で10%の経済成長した!とわかる。
なぜGDPがマイナスだと騒がれるの?好景気、不景気とは?
この前のニュースで「GDPがマイナスだ!」って聞いたかもしれないけど、
あれは正確には「GDPがマイナス成長だったよ」というニュースだったんだ。
上がっていればプラス成長、下がってしまっているとマイナス成長となる。
なんでちょっとマイナスになったくらいで騒ぐの?と思うよね。
実は、GDPには潜在成長率という考え方がある。
日本の経済には、その大きさや実力からして「毎年この程度の成長していくだけの力があるはず」と考えらえている成長率のことだ。
現在の日本の経済成長率は2%くらいはあると考えられている。
つまり、毎年2%のプラス成長していないと良い状態とは言えない、ということ。
すなわち、それは不景気だ、ということだ。
逆に、2%以上の成長をしていて、経済の調子がいいと好景気だ、と言われる。
まとめ
名目GDPと実質GDPの違い、僕もはっきりとはわかってなかったんですが、これを気に整理できました。
なんか、経済の話は大事なことですが、説明が難しいですね〜。今日はこの辺で。