パパのランダムアウトプット

少しでも、浅くでも、知ることに意味があるよ。

GDPってなに??名目GDP、実質GDPがあるの?好景気、不景気との関係は?

この記事で何がわかる?

ニュースで定期的に聞く、GDPっていざ何?って聞かれて答えられますか?

2020年2月のニュースで、消費増税の影響でGDPがマイナス成長だったと報道されました。GDPってそもそもなんだっけというのとマイナス、プラスだとなぜ問題?など、GDPに関する子供向けの説明を考えてみました。

 

今回の参考文献はこちらです。

経済のことよくわからないまま社会人になった人へ【第4版】

経済のことよくわからないまま社会人になった人へ【第4版】

  • 作者:池上彰
  • 発売日: 2019/02/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

GDP」を一言で言うと?

一言で言うと、

「日本の国の中で生み出されたお金の総合計のこと

これだけでもフワッとしててよくわからないですね。

 

例によって、ここからは小学生に説明する文調で書きます。 具体例を入れていきましょう。

 

ラーメン屋のおじさんの1日から考えて見よう

例えば、お父さんが会社の昼休みに神田のラーメン屋に行ったとする。

この店はいつもおじさん一人でやってて、狭いけど結構美味い。

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お父さんは700円のラーメンを食べたとして、そのうち材料に300円使っていたとする。

すると、ラーメン屋さん親父さんの儲けが400円だよね。

この儲けの部分が、「生み出されたお金」なんだよ。

 

300円の材料に、おじさんの「調理技術+情熱」をかけて、
おじさんが新たに生み出した価値だから、これを付加価値という言い方もする。

 

ラーメン屋のおじさんは1ヶ月で1000杯を売り上げて、40万円を儲けたとする。

おじさんも店から出れば普通の人だから、日々の生活の中でいろんな買い物をする。

 

普通の人が、買い物をすることを消費というよ。
消費者って言葉聞いたことあるよね?買い物をする人、という意味だね。

 

おじさんの1週間の行動を追跡!

  1. 仕事帰りにコンビニで明日朝食べるおにぎりを買う
  2. 疲れたので休みの日はマッサージにいく
  3. バスに乗って競馬場にいく

 それらの行動で生み出されたお金は

  1. おにぎりは100円、そのうち材料費は50円、コンビニオーナーの儲けは50円
  2. マッサージは1回3000円。店の家賃やマッサージする人の給料を払うと、オーナーの儲けは1000円
  3. バスの運賃は300円、ガソリン代、運転士さん給料を払うと、バス会社の儲けは30円

この赤字の部分が、おじさんの消費によって、お店の人たちが生み出したお金だね。

 

後は、わかるよね。それぞれのお店のオーナーや、給料をもらった人たちは、またおじさんと同じように毎日の消費活動をする。

 

こうして、毎日の仕事、消費をすることで、どんどん新しくお金が生み出されていく。
この生み出されたお金の合計の金額がGDPなんだ。

 

これこそ経済そのものだ

このように、作ったり、稼いだり、消費したりしてお金を回していく事を、全部まとめて経済という。

その経済を数値化してものが、GDPなんだね。GDPは大事だね。

 

ちなみに、現在の日本のGDPは500~600兆円くらいある。日本人はすごい額のお金を生み出してるね、、、。

 

名目GDPと実質GPDの違い?

ニュースを見ていると、「名目GDPがあがった、下がった」とか出てくる。

実はGDPには2種類ある。

名目GDP

  • 上で説明してきたGDPのこと。

実質GDP

  • 牛乳、おもちゃ、本など、物についてる値段ことをまとめて物価という。

  • 名目GDPから物価の差を取り除いたもの。

実質GDPの方、よくわからないね。。。

 

物の値段は一定ではない

実はお父さんが子供だった1990年と2020年だと物価はかなり変わってるんだ。

 

昔は自動販売機で缶ジュースを買うと100円だったんだけど、今は120円か130円くらいするよね。時がたつと、物の値段は上がったり下がったりしていつも一定じゃないんだ。

 

だから、

  • 2020年の名目GDPが500兆円
  • 2030年の名目GDPが700兆円

だったとしても、200兆円あがった!とは単純に言えないんだ。

 

どれだけGDPが伸びたかを測るには、ここから物価の差を引いて算出した実質GDP同士で比べる必要がある。

物価の差を入れて算出した実質GDP同士を比べたら、

  • 2020年の実質GDPが500兆円
  • 2030年の実質GDPが550兆円

と、すると、10年で10%の経済成長した!とわかる。

 

なぜGDPがマイナスだと騒がれるの?好景気、不景気とは?

この前のニュースで「GDPがマイナスだ!」って聞いたかもしれないけど、

あれは正確にはGDPマイナス成長だったよ」というニュースだったんだ。

 

前の期の実質GDPと、今の期の実質GDPを比べて、

上がっていればプラス成長、下がってしまっているとマイナス成長となる。

 

なんでちょっとマイナスになったくらいで騒ぐの?と思うよね。

 

実は、GDPには潜在成長率という考え方がある。

日本の経済には、その大きさや実力からして「毎年この程度の成長していくだけの力があるはず」と考えらえている成長率のことだ。

 

現在の日本の経済成長率は2%くらいはあると考えられている。

つまり、毎年2%のプラス成長していないと良い状態とは言えない、ということ。

 

すなわち、それは不景気だ、ということだ。

逆に、2%以上の成長をしていて、経済の調子がいいと好景気だ、と言われる。

 

まとめ

名目GDPと実質GDPの違い、僕もはっきりとはわかってなかったんですが、これを気に整理できました。

なんか、経済の話は大事なことですが、説明が難しいですね〜。今日はこの辺で。

 

経済のことよくわからないまま社会人になった人へ【第4版】

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  • 作者:池上彰
  • 発売日: 2019/02/04
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