象徴天皇って?戦前の天皇と何が違うの?
どんなことがわかる記事?
もうすぐ天皇誕生日ですね。
昭和生まれ、平成育ちとしては、12/23の時期の三連休がなくなったのは寂しすぎますねw
天皇陛下はニュースによく登場していて、子供でも存在は知ってると思います。
先日の即位関連のニュースの中で、
「象徴天皇としての務めを果たす」
天皇陛下がとおっしゃっていました。
この、「象徴天皇」の意味を子供に説明するにはどうしたらいいか。
僕なりに考えた説明を書いてみたいと思います。
あまり長い説明は小学生は飽きてしまうので、短く、シンプルに書いてみました。
参考文献はやっぱり池上彰さんの本です。
この本は、天皇制のなりたちから現在までをわかりやすく解説してくれているので、非常にお勧めです。
象徴天皇を一言で言うと?
一言で言うと
「日本という国を代表するものと言えば、やっぱり天皇陛下だよね。」
もしくは
「国民みんなが一つになるためのマスコットといえば、やっぱり天皇陛下だよね。」
ちょっと、色々クレームが入りそうな表現ですが、私はこう子供に説明しました。
例によって、小学生の子供向けの文調で書きます。
戦前の天皇は「神様の子孫」だった
実は、日本は75年前の1945年までアメリカと戦争してたんだ。
それまでは、天皇は神の子孫で、みんなは神様に仕える国民だ。みんな天皇のために国を発展させて行こう!と教えられていた。
結局、日本は戦争に負けて、アメリカと一緒に一から国を作り直すことにした。
そこで、日本はアメリカを見習って、「天皇ではなく、国民一人一人がこの国の主役だよね」という考え方を変えることにした。
その時天皇陛下だった、昭和天皇も、「私は神ではなく、人間です」と宣言し、日本は民主的な国へと生まれ変わった。
憲法にもはっきり書いた
この時、「憲法」っていう「日本で一番重要な守らないといけないルール」も作ったんだ。ここにも「国民が一人一人がこの国の主役だよね」ということを、しっかり書くようにしたんだ。
同時に、天皇陛下は神ではなく「国民統合の象徴」だよ、ということも書く事にした。
国民統合とは、「国民を一つにまとめあげる」という意味。
つまり、国民みんなが一つになるためのマスコット、という意味だ。
これをもとに、現在では通称、「象徴天皇」と呼ばれている。
日本国民が驚いた衝撃の写真
この写真は今の天皇陛下のおじいちゃんである昭和天皇と、アメリカ軍で一番偉い人のマッカーサーという人の写真。
この写真が新聞に載って、当時の人はとても驚いた。なぜだろう?
戦争に負けたあと、天皇陛下がマッカーサーを訪ねた時に撮られたものだ。
よくみると、マッカーサーは軍服を着て偉そうに腰に手をやって立っている。
それに比べて、昭和天皇はタキシードを着て気をつけをしてしっかり立っているよね。
これを見て、当時の日本の人々は「アメリカに負けたんだ」、、、という事を実感したらしい。
つまり、それだけ当時の日本人には天皇が神聖な存在として崇められていたかわかるよね。
ちなみに、昭和天皇はこの時
「戦争の全ての責任は自分にあり、責任は全て自分が負う、極刑も辞さない。
どうか国民だけは守ってほしい」
ということを伝え、マッカーサーは昭和天皇の態度にとても感動したらしい。
まとめ
象徴天皇って、なんだと聞かれると説明しづらいものですが、自分的には下記で説明してみました。
日本という国を代表するものと言えば、やっぱり天皇陛下だよね。
国民みんなが一つになるためのマスコットといえば、やっぱり天皇陛下だよね。
異論反論あるかもですがw
どこかで、誰かの役に立ってたら嬉しいですね。