株価が下がるとどんな影響があるの?なぜ給料が減ったり仕事がなくなる人がいるのか
- どんなことがわかる記事?
- 「株価が下がるとどうなる?」を一言で言うと?
- お父さんは実は株を持ってるんだよね
- まだだ、まだ損はしていない
- 会社をやってる人も困るんだよ
- なぜ給料が減ったり、仕事がなくなる人がいるのか?!
- まとめ
どんなことがわかる記事?
コロナウィルスの影響で毎日のようにダウや日経平均の暴落が報じられています。
子供とニュースを観ていて、「株株価が下がるとどうなるの?何が困るのって?」て聞かれたので、自分なりの説明を書いてみます。
この記事では、
株価が上がったり下がったりするとなぜ困るのか、何が起きるのか、を書いてみました。
あまり長い説明は小学生は飽きてしまうので、短くシンプルに書きます。
以前、株の成り立ちや株式会社の仕組みについて書きました。
こちらの記事の内容を説明の上で、今回の記事を書いています。
参考文献は例によって池上彰さんの本です。
この本は、お金の成り立ちから始まって、浅く広く色々な金融商品の仕組みまでわかりやすく解説してくれているので、非常にお勧めです。
私もこの本をスタートに投資を始めたり、保険の見直しを始めました。
お金の知るための入門本としては最適だと思います。
「株価が下がるとどうなる?」を一言で言うと?
一言で言うと
・株を持ってる人の財産が減ってしまう
・会社がお金を集めにくくなる
・みんなの給料が減ったり、仕事がなくなることもある
三言になりましたが、ここからは、例によって小学生の子供向けの文調で書きます。
お父さんは実は株を持ってるんだよね
お父さんお金ないと思ってるでしょ?実はちょっとだけ株を持ってるんだよね。
実は株は、
- 安いものだと1万円くらい
- 高いものだと100万くらい
とかなり値段に幅があるんだ。 だからお父さんの給料でも買える株があるんだよ。
お父さんはこの前ビックカメラの株を買ったんだ。
株価1200円で100株買ったから12万円払ってゲットした。
それで、今のビックカメラの株価が800円(泣)
なので、お父さんが持っている株の価値が8万円になってしまっている。
まだだ、まだ損はしていない
そうなると、お父さん4万円も失ったの?!って思うけど、まだ損はしてないよ!(汗)
今株を売ったとしたら8万円でしか売れないから、今売ったら4万円損するね。
でも株は将来また上がることもある。だから、今の4万円マイナスになっている分は含み損という。
逆に株価が1500円くらいに上がった時に売ったら3万円の利益がでるけど、
売らなければ、含み益と言って、まだ確定していない利益ということになる。
お父さんは、株を、配当や株主優待っていう株主へのプレゼントを目当てに買ってるから、多少の株価の上下は気にしないのさ(汗)
つまり、「株は持っている人の財産」になっている。
だから、株の値段が下がると、財産の量が減ってしまっているということになるんだ。
何か近々お金を使う予定があって、その時になったら株を売ってお金に変えよう、と考えていた人には12万円が8万円になったら困るよね。
会社をやってる人も困るんだよ
前に、株は何かというと、
- お父さんが会社を作ろうとした時に、お金がたくさん必要
- 応援してくる人を探して、お金を出してもらう
- お金を出してもらった証拠の紙が株券
- その紙(株券)を持っている人に毎年配当金を配る
と、説明したよね。
でも、実はお金を集めるのは会社を作る時だけじゃない。
例えばお父さんの会社が大きくなっていって、
- オフィスももっときれいなところに引っ越したいなー
- 人をもっと雇いたいなー
- パソコンも 最新のものに買い替えたいなー
となると、もっとお金が必要だよね。
そうなると、新たに株を発行して、お金を集めることをする。
これを新株発行という。
この新株発行をする時に、お父さんの会社の株が800円と1200円じゃだいぶ集められる金額が違うよね。
- 800円の株を10万株発行したら、8000万円集められる。
- 1200円の株を集めたら1億2000万円集められる。
4000万円も違いがあったら、超高性能のiMacを100台位買ったり、社員を何人も増やすことができるかもしれない。ピカピカのオフィスにも引っ越せるね。
だから、株を財産として持っている人もだけじゃなくて、
会社を経営している人も株価をすごく気にしているんだ。
なぜ給料が減ったり、仕事がなくなる人がいるのか?!
じゃぁ困るのは、株持ってる人と会社やってる人だけじゃない?と思うよね。
実は、今回のコロナショックみたいに、たくさんの株の会社の株がいっぺんに下がると、特に大きな影響がある。
さっき説明した、新株発行っていうのは色んな会社がやってて、株価が下がるとその分会社がお金を集めににくくなるね。
特に今回のコロナウィルスみたいな大騒動があって、株価が半分になったとすると、
何年かの間、会社が集められるお金が半分くらいになってしまうということだ。
実は会社で一番お金がかかっているのは、人件費(働いてくれる人に払う給料)なんだ。
だから、この人件費を減らすために、
- 今の給料を減らす
- ボーナスをなしにする
- 新入社員を入れるのをやめる
- 最悪、今いる社員をクビにする
という、とても悲しい対策をすることになる。
そういう会社が増えると、社員たちの使えるお金が減る。しいては、日本全体で使われるお金の量が減ってしまう。
以前、GDPについて説明したよね?そこで、日本のみんながお金を使うことで経済が豊かになっていくわけだけど、給料が減る & 仕事がなくなることによって、使うお金が減り、不景気になってしまう。
もちろん、コロナショックの場合は不景気になる理由は株価が下がるからだけじゃない。
- イベントが中止になり、イベント会社や周りの飲食店の売り上げが減る
- 人がどこにもいかなくなり飛行機会社の売り上げが減る
などで、色んな会社の売り上げが直接減ってるから、そういう面で会社の状態が悪くなって、会社が人件費を削るっていう流れにもなっているね。
上記のような状態だから、株を持っている人たちも不安になって株を売ってしまい、株価もさらに下がるという悪循環になる。
悲しいけど、すでに会社へ内定(会社に入る約束)をもらっていた大学生が内定を取り消されると言うニュースも聞こえてきているね。
まとめ
小学生でもわかるように、株価が下がると誰が困るのか、どんな風に困るのかを説明してみました。
ほんとコロナショックの影響、先が見えないですね、、、
自分も今年初頭に本格的に個別株を初めたばかりだったので、いきなり含み損を拡大中です。
これを気にいろいろと身を持って学んで行こうと思っています。
皆さんのご参考になれば嬉しいです。