金本位制、兌換紙幣、不換紙幣とは?
何がわかるの?
金本位制って社会や歴史の時間にならいましたよね? でもなんとなく「金が大事なんだー」って感じでぼやっと暗記しただけで終わってないでしょうか?
ここでは、金本位制、兌換紙幣、不換紙幣についてざっくりと説明します。
そもそも紙幣は、両替商から始まった。
両替商ってどんな人たちかというと、今の銀行の祖先みたいな仕事をしていた人たちです。 (ちなみに、時代劇に出てくるお代官様と悪いこと企んでるのは越後屋ですねw)
昔のお金は、金、銀、貝など希少なもので作られていました。 しかし、これらは大量に持ち運ぶとかさばるととても重い、、、盗まれたりする可能性も出てきます。 誰かちゃんと管理してくれる人に預かってもらいたいですよね?
ここで預かってくれたのが両替商です。
その時に「預かり証」を発行してくれて、これは「いつでも金と交換できるよ」と両替商が保証しているという証でした。
いつでも金を交換してくれた
この預かり証を両替商のところに持っていけば、いつでも金と交換できるため次第に信用度も高まっていきました。 そうなれば、軽くて持ち運びも楽、信用度も高い、ということで、この預かり証がいつしかお金の代わりとして使われるようになりました。
いつでも金に変換してくることから、この預かり証がお金に進化してものを「兌換紙幣(だかんしへい)」といいます。 この、「いつでも金と交換できる」金本位制の基本原則です。
でも、金と交換して「くれなく」なった
しかし、経済がどんどん発展していくと、もっともっとお金を発行したいとなってきます。 手持ちの金だけでは足りなくなってきます。
そこで、1942年に日本は金本位制をやめました。日本銀行が保有している金の量に関係なく これを「不換紙幣」といいます。
金の量で紙幣の価値を保証するのではなく、日本銀行、つまり日本政府がその価値を保証しています。 それをみんなが信用することで、お金として価値をもっている、使うことができる、というのが今の紙幣になります。
まさに今のお金は共同幻想によって成り立っているというわけですね。
今回は、下記の本を参考にしました。ぜひ読んでみてください。